FAP療法をやってみたら、ちょっと自分を取り戻せたかもしれない

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突然ですが

自分の心の声、聴けていますか?

僕は、最近気づきました。

自分の心の声、聴けてなかったんじゃね?

と。

ということで

前回ご紹介した、発達性トラウマの克服方法のひとつである『記憶を整理する』の具体的な方法

『FAP療法』

をこちらの本を参考に自分でやってみました。

本記事では、FAP療法の方法と、やってみた結果をお伝えします。

びゃっこ

自分の本当の心の声
聴けていない気がします

せいりゅう

トラウマの克服ってどうやるの?

という方にお役に立てるかもしれません。

目次

FAP療法とは

Free from Anxierty Program(直訳:不安からの解放プログラム)

のことで

発達性トラウマを克服する方法のひとつ

と捉えています。

FAP療法の特徴

本書では、FAP療法の特徴として以下の2つをあげています。

  1. 複雑な感情の統合が可能になる
  2. 治療者の「主観」が入らない

複雑な感情の統合が可能になる

本書において
トラウマは、過去の記憶に対して、本来の感情が一致していないことが原因であり
トラウマの克服には、過去の記憶と自分の本当の感情が一致することが必要
と書かれています。

そして、過去の記憶と一致する感情は、ひとつではなく、複数ある場合がある。

その複数の感情も含めて、克服できる。

というのがFAP療法の特徴と書かれています。

この療法の大きな特徴は「単純でない、複雑にからみあった感情を、一度で把握できる」ということ。

大嶋 信頼 , 米沢 宏 , 泉 園子 . 本当の私よ こんにちは FAP療法で過去を手放し「今」を生きる. 青春出版社

治療者の「主観」が入らない

トラウマを治療する際は、治療する側のカウンセラー(以下治療者)は、主観を入れてはいけないそうです。

理由は

主観がはいると、相手の抱えている本当の感情を把握するのが難しくなるため

FAP療法では、「指の反応を見るだけ」なため、治療者の主観が入らない、適切な治療ができます。

FAPではいつでも、どこでも、誰がやっても、ミラーニューロンを使って相手の「隠れた感情」を指先で受け止めることができ、バラバラになった感情を統合できるのです。

大嶋 信頼 , 米沢 宏 , 泉 園子 . 本当の私よ こんにちは FAP療法で過去を手放し「今」を生きる. 青春出版社

以上の特徴から、

「自分で、自分のトラウマ、治療できるかも」

と思い

実際にやってみました。

FAP療法のやり方

FAP療法のやり方は

本書にわかりやすく、イラストでも書かれています。

ここでは僕なりのざっくりとした説明のみに留めます。

ひと言でいうと

心の本当の声を、指で感じ、指で記憶を整理する

です。

感情と内臓と指は繋がっていて

お互いに影響し合っています。

不安な時は腸の調子が悪くなる。

怒っている時は胃がムカムカする。

など。

そして内臓と指は、繋がっている。

足ツボが内臓に良いのはよく聞くので

それと似たようなことなのかもしれません。

FAP療法をやってみた

結果からいうと

ちょっと

自分を取り戻せた気がします。

本来は2人で実施するのがおすすめのやり方です。
今回は僕を僕自身で治療する
という方法を試しています。

本書を参考に実際にやってみた方法をご紹介していきます。

STEP1 「気になること」を特定する

まずは、気になることを特定します。

気になることを口に出して、中指が反応すれば
それはあなたが本当に気になっていることです。

僕にとってなんとなく、でもずっと気になっていたこと

それは母のことでした。

僕が幼少期の時

親は離婚しました。

母と兄弟3人で暮らしていましたが

なんやかんやいろいろありまして

今にいたります。

詳細をお伝えるすると暗くなりすぎるので省略しますが
あんまり良い親子関係ではなかった気がしています。

親が離婚したこと自体は直接的な原因ではありません。
片親でも、よい親子関係の方はたくさんいらっしゃいます。
たぶん、僕と、母、個人の関係性の問題だと思っています。

しかし今は、もう過ぎたこと
という感じで、特にそこまで気になってはいない
と思っていました。

でも過去の記憶の中で、一番気になることと言えば
母親のことだったため

「母親のことが気になる?」

と自分の心に聴いてみました。

すると

中指が、反応する!!

逆の質問をして確かめます。

「母親が気にならない?」

中指は反応しません。

もう一度

「母親が気になる?」

と聴くと

中指がまた反応しました。

これ、気になってるやつやん!

という自分が気づいていない本心がわかった驚きと

本当に反応するのね

という2つの驚きがありました。

STEP2 「気になること」への負の感情を特定する

次に

どの感情が過去の記憶と一致させたいのかを探します。

感情ひとつひとつに、指が対応しており

本書に「トラウマ感情のパターン表」があるため

これを用いながら、中指が反応する感情を探していきます。

特定する感情としては以下の11個が書かれています。

  1. 不安・ストレス
  2. 恐怖・特定の恐怖症
  3. 脅迫感
  4. 見捨てられ不安
  5. 心的外傷(シンプルなトラウマ)
  6. 複雑な心的外傷・パニック
  7. 外相がクリアな複雑な心的外傷
  8. 予期不安
  9. 激怒
  10. 憎しみ・恨みなどの深い感情
  11. 身体的苦痛

僕の場合、母親への感情は

あきらめの感情に近い

「なんとも思っていない」

でした。

実際にやってみると

僕が主観として感じていた感情ではなく

『激怒』と『見捨てられ不安』

の指が反応しました。

自分が主観として感じていた感情と全く違う感情です。

自分の心の声、全然聴けてなかったのだと気づけた瞬間でした。

STEP3 指押しで負の感情を取り除く

続いて、負の感情を取り除いていくのですが

その前に、つらさの程度を点数化します。

1から10の中で、どのレベルで気になるかを自分の心に聴いていきます。

僕の主観では

「まぁ、3くらいだろう」

と感じていました。

しかし、実際に点数で一番反応したのは

10段階中の

でした。

めちゃ気になってますやん!自分!

続いて

  1. 指押しをしながら、記憶と感情の紐付け
  2. 意識を左右に移動
  3. 再び指押し
  4. つらさの程度を点数化

を1セットとして

つらさの程度が3以下になるまで繰り返します。

この過程で、本来の感情と記憶を一致させることにより
トラウマが克服できるそうです。

どの指を、どの順番で押すかも
本書に詳しく掲載されていますので
記載されている通りにやってみました。

1サイクル目終了時点で

脳に、特に頭の前の方(前頭葉)に血が巡り始めたのを感じました。

ずっと引っかかっていた記憶が整理され始めて

幼いころの僕が喜んでいるようです。

そして繰り返していくと

本当に気になるレベルが下がって行きました。

2サイクル目では5~9

3サイクル目では4

そして最後に3付近になり

母親に対するモヤモヤが少しスッキリしているのを感じました。

「ま、いっか」

という感情です。

これまで

本当は気になっていた母親のことを

「もう考えないようにしよう」

とふたをしていたことに気づきました。

その感情に向き合い

意識して、あるべき感情と記憶を関連づけることで

モヤモヤがスッキリしたのだと思います。

まとめ

今回は、僕自身の発達性トラウマを克服するために

『記憶を整理する』の具体的な方法

『FAP療法』

の方法と、やってみた結果をお伝えしました。

実際にやってみて

過去の記憶の一部が整理されて

少しだけ、自分を取り戻せた感覚があります。

FAP療法をやって1週間経ちますが、幼いころの記憶を思い出す瞬間が増えました。

過去の記憶を、整理したがっているのかもしれません。

引き続き、少しずつ記憶の整理に挑戦していきます。

びゃっこ

FAP療法、ちょっと気になります

という方はぜひ本書を読んでみてください。

自分の本当の心の声に気づき
自分を取り戻すきっかけになるかもしれません。

あとがき

最後まで読んでいただきありがとうございます。

生き方の改善は、劇的な変化はあまり起こらないのかもしれません。

だけど、小さな改善の積み重ねが、自分を取り戻す、大事な一歩なのかも

と思います。

それではまた!

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