突然ですが
生きづらさ、抱えていませんか?
僕は最近気づきました。
生きづらさ、めっちゃ抱えてる!!
と。
そして先日、こちらの本『発達性トラウマ 「生きづらさ」の正体』が目にとまり
一気に読みました。
現在もカウンセリングを実施されている公認心理士のみき いちたろう氏が、人生の生きづらさに影響している『発達性トラウマ』について
その歴史から、具体的な症状、克服方法までわかりやすく紹介されています。
こちらの本を読んで
今、最優先にすべきことは
『自分を取り戻すこと』
だとわかりました。
そして思いました。
ログインしていないスマホのような生き方、しちゃってた?
と。
本記事では
ログインしていないスマホのような生き方ってなんですか?
自分肯定感が低くて生きづらいです。
経験が積みあがっている感じがしません!
ミスや不注意が多くて困っています。
という方に向けて
- ログインしていないスマホのような生き方とは
- 発達性トラウマと自己の喪失と複雑性PTSD
- 僕と発達性トラウマ
- なぜ、ログインしていないスマホのような生き方になるのか
- 発達性トラウマの克服方法
を、ご紹介します。
発達性トラウマによる症状の本質『ログインしていないスマホのような生き方とは』
『自分がない』状態で生きること。
それが
『ログインしていないスマートフォン』
のような生き方です。
本書にて、みきいちたろう氏はこのように書かれています。
多くの場合、様々な症状や生きづらさに悩んだり、年齢が上がるにつれて環境の変化にも直面し、濃淡はありますが、よく考えれば自分がないことに気づくようになります。
みきいちたろう. 発達性トラウマ 「生きづらさ」の正体 (ディスカヴァー携書) (p.63). 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン. Kindle 版.
私はそうした状況を「電器店にある見本のスマートフォンみたい」と表現します。物理的には動くけれども、自分のIDではログインしていない。
この文章を読んだ時
僕のこと?
と思うと同時に
僕と同じように生きている人がいて
この本が出版されるくらい、認知されているのだと
この生きづらさを、感じているのは、僕だけではないのだと
希望を持つことができました。
『発達性トラウマ』と『自己の喪失』と『複雑性PTSD』
いきなり普段聞かない言葉ばかりですが、ご安心ください。
ひとつひとつご紹介していきます。
発達性トラウマとは
詳細は本書に詳しく書かれていますが
僕なりに要約すると
『脳の発達を阻害する、慢性的なトラウマのこと』
と理解しました。
トラウマって
大きな事件の被害者や関係者の人が負う
心のキズみたいなやつじゃないの?
と僕も思っていましたが
発達性トラウマは、特定の出来事が原因ではなく
長期にわたる日常のストレスが原因
と考えられているそうです。
事件の被害者や関係者じゃなくても、発達性トラウマを抱えることはある
というのが本書で得た大切な気づきとなりました。
発達性トラウマは複雑性PTSDを引き起こす
この発達性トラウマは、次に紹介する「複雑性PTSD」と呼ばれる症状の原因になります。
複雑性PTSDの症状
本書では、複雑性PTSDの症状として、「緊張しすぎる(過緊張)」などの23個の症状を説明しています。
- 過緊張
- 過剰適応
- 安心・安全感、基本的信頼の欠如
- 見捨てられる不安
- 対人恐怖、社会恐怖
- 他人と自然に付き合えない、一体感が得られない
- 脳や体への興奮、過覚醒
- 能力、パフォーマンスの低下
- フラッシュバック(恥の感覚、自責感など)
- ねじれた複雑な世界観
- 自他の区別が曖昧になる
- 理想主義的になる
- 暗黙のルールがわからない、他者の言葉に振り回される
- 自信の無さ、スティグマ感
- 自己開示できない、自分の人生が始まらない
- 過剰な客観性、自分の価値観で判断できない
- 時間の主権を奪われるからニセ成熟、更新されない時間、焦燥感
- 記憶がなくなる、思い出せなくなる
- 自分の感情がわからない、うまく表現できない
- 離人感、現実感のなさ
- 感覚過敏、感覚純麻
- 葛藤やフラッシュバックによるパニック症状
- ”無限”の世界観
みきいちたろう. 発達性トラウマ 「生きづらさ」の正体 (ディスカヴァー携書) より引用
どうでしょうか。
あてはまるもの、ありましたか?
本書では、各症状について詳しく書かれています。
「これ!あるある!」
という実例が盛りだくさんでした。
複雑性PTSDの症状の本質が『自己の喪失』
そして、本書の中で僕の一番の気づきと納得感が得られた部分が
複雑性PTSDの症状の本質の説明箇所です。
本書では本質の説明として
「自己の喪失」
つまり
「自分が自分のものである」
という根本的な感覚が失われること
と書かれています。
この辺りで
「僕が感じていることと同じです!」
という感覚がありました。
僕にとっての発達性トラウマ
先ほどご紹介した23個の症状のうち
僕にあてはまっていたのは16個でした。
その中でも
特に当てはまっている!
と感じた5つの症状をご紹介します。
暗黙のルールがわからない
わかりません。
わからないことを自覚しているので、基本あまりしゃべりません。
言葉や行動の地雷というものがあれば
2歩目で踏んでしまうタイプだと自覚しています。
無口で何もしないように見えるのは、地雷を踏みたくない、周囲を巻き込みたくないから
という理由が大きいです。
自信のなさ、スティグマ感
自信、基本的にありません。
最初に思いついた自分の意見は間違っているのが前提として始まります。
実際に間違っていることも多いので、それは悪くはないスタートな気がします。
うまく生きる変なコツのようなものだと思っています。
自己開示できない
自己を開示する方法をいまだによくわからず
だいぶ大人になってしまいました。
いつまで経っても自分の人生が始まらない感覚があります。
この記事も、書こうか、公開するか、とても悩みぬいて、公開しています。
たぶん、そろそろ、本来の自分を始めたいのだと
無意識の自分が言っているのだと思います。
時間の主権を奪われる
時間の流れが止まっている感じがします。
同僚たちは、確実に経験を積み重ね、成長している感じがしますが、まったくそんな感じがしません。
なんなら、後輩の方が成長して、追い抜いて行っています。
水戸黄門のテーマ曲をそのまま生きています。
でもしょうがないのです。
あとから来たのに追い越されても
泣くのが嫌なので、進むしかないのです。
“無限”の世界観
うまく言葉にできないですが
無限の世界に生きている感覚があります。
この仕事が無限に続くのではないか
この、いまの状況が無限に続くのではないか。
時間は有限で、全て移り変わっていくことは頭で理解していても
無意識レベルで、無限の世界観が頭の中に常にいる感覚があります。
なぜ、ログインしていないスマホのような生き方になるのか
ここからは、僕自身が
「なぜログインしていないスマホのような生き方」をすることになっていたのか
を書いていきます。
ただ、苦しみを減らしたい
今振り返って思うのは
苦しみを減らしたいから
自己を喪失させたのかもしれない。
ということです。
願っても願っても
毎日ずっと、それが叶わない日が続いたら
願わない方が苦しまなくて済む。
そういう判断を無意識にすることが
自己の喪失につながる気がします。
突然ですが、ブッダの言葉の中に
『苦しみを消す聖なる真理』があります。
胸にぱっくり開いた、欠乏感のブラックホール、 すなわち渇愛を、 すみからすみまで消滅させると同時に、 苦しみはパッと消滅する。
小池龍之介. 超訳ブッダの言葉 (p.226). ディスカヴァー・トゥエンティワン. Kindle 版.
苦しみの原因は『渇望(なにかを強く望むこと)』であり
望むことを消滅させれば、苦しみは消える。
当時の僕がそれを無意識に判断したのかはわかりませんが
ブッダの教え的には正しい判断なのかもしれません。
けれど、なにかが違う気がします。
自分を見つめ、確立したうえで、欲を手放すこと
手放さないといけない状態に追い込まれて手放すのではなく
あくまで『主体的に、欲を手放すこと』が
大切な気がします。
このあたりはもうちょっと考えを深めたいです。
『発達性トラウマ 「生きづらさ」の正体』に書かれている【トラウマを克服する方法】
本書では、トラウマを克服する方法も書かれています。
- 環境を調整する
- 身体(自律神経など)を回復する
- 自己(主体、セルフ)を再建する
- 記憶・経験を処理する
この中で
僕自身が実践していることがいくつかありました。
たとえば『②身体を回復する』に関係する
『運動』や『瞑想』
『③自己(主体、セルフ)を再建する』に関連する
『日記』です。
『④記憶・経験を整理する』では
具体的な方法として
- TSプロトコール
- FAP療法
が紹介されていました。
こちらはまったくやっていないため
今後試してみようと思います。
すでに僕自身が実践していること
これからやってみてどうだったかの詳細は
のちほど記事にする予定です。
まとめ
今回は
『発達性トラウマ 「生きづらさ」の正体 』を元に
僕なりの経験を踏まえながら
- ログインしていないスマホのような生き方とは
- 発達性トラウマと自己の喪失と複雑性PTSD
- 僕と発達性トラウマ
- なぜ、ログインしていないスマホのような生き方になるのか
- 発達性トラウマの克服方法
をご紹介しました。
本書を読んだことで
『自分を取り戻すこと』
つまり
『トラウマの克服』
が今の僕の最優先課題である
という気づきを得ることができました。
なにかをあきらめるのは
それからで良いのかもしれません。
私も発達性トラウマを抱えているのかも。。
と感じている方には
今、やるべきことが明確になる一冊になるかもしれません。
あとがき
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここからは、本題から少し外れた、僕の思いつきの文章をつらつらと書いていきます。
僕自身、複雑性PTSDと診断されたわけではありませんが
発達障害と診断されています。
症状がひどいときは
文章すら書けなくなります。
自分が何を思い、何を感じているのかがわからなくなります。
正確には、自分の心の声を聴かなくなります。
そして本人は、そういう状況があたりまえだと感じ
過ごしてきているので、そのことを自覚していません。
本記事も、なんとか自分の思っていることを捕まえて、言葉を探し、文章にしています。
今は、この記事をかけるくらいに
自分を取り戻せてきている気がします。
ここに行き着くまでに、いろんな試行錯誤をしてきました。
このサイトでは、そんな僕がこれまでに
実践したこと、効果を感じたこと、現在も続けていること
を発信していきます。
とりあえず次にやろう思っているのは
先ほどご紹介した
記憶を整理する方法
- TSプロトコール
- FAP療法
です。
ぜひ
フォローしていただけると嬉しいです。
それではまた!